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バリウムと胃カメラを比較!【バリウムだっていい検査 】

バリウムと胃カメラを徹底的に比較。診療放射線技師が紹介するバリウム検査のいいところ!

 

バリウムと胃カメラって結局どっちがいいの?

 

よくテレビなどでは内視鏡(胃カメラ) をオススメされているような気がします。

それぞれの特徴を解説します。

医師ではなく放射線技師が解説するとまた違った答えだと思います。

初めて受けるという方にもためになる紹介をしていきます。

 

 

内視鏡は医師しか出来ませんが、バリウムの検査は診療放射線技師の得意分野です。

検診でがんを見つけた経験もありますので、ぜひバリウムのいいところも知ってください。

 

いってみよ〜

 

 

 バリウムと胃カメラを徹底的に比較。診療放射線技師が紹介するバリウム検査のいいところ!

 

 

バリウムのいいところ

 

バリウム嫌い!

 

そう言わずに・・・。

バリウムの胃の検査は放射線科では胃透視とかUGIって呼ばれます。

胃透視のいいところを紹介するよ!

  • 検査時間が短い
  • 胃の形態や柔らかさが良くわかる
  • 胃以外の腹部の臓器の情報を知れる

検査時間は胃透視だと10分程度です。

内視鏡の場合は薬を使ったりすると30分ほどかかってしまいます。

 

胃は人によって形が様々ですが、病気になると明らかに形が引き連れたり、固くなって不自然になります。

空気の量やバリウムの重さを使って胃の形を見るのも胃透視では大事なポイントです

 

バリウムと胃カメラを徹底的に比較。診療放射線技師が紹介するバリウム検査のいいところ!バリウムと胃カメラを徹底的に比較。診療放射線技師が紹介するバリウム検査のいいところ!

胃を中心に撮っていますが、当然体を透かして見ているので、食道を撮影しているときは甲状腺腫瘤や大動脈瘤、胃を撮っているときも胆のうや腎臓の石など他の臓器の情報もある程度わかります。

これらのことは内視鏡では出来ない特有のいいところです。

バリウムが嫌われる理由と打開策

 そんなこと言われたって、嫌だ!

 

胃透視が嫌われる理由は次の4つが大きいと思います。

  • まわるのしんどい
  • バリウムまずい
  • 炭酸飲めない
  • ゲップ出る

打開策の提案と言い訳をします・・・。

 

バリウムを飲んだ後にまずは「グルグルグルグル回ってください」と案内されると思います。

これは胃の壁にバリウムを塗る作業です。

しっかりバリウムが胃の壁に付着すれば病気が見つけやすくなりますので言われるままに回りましょう

もしも「腰が痛くて動けない」「めまいがしてしまう」などの理由があれば担当技師にご相談くだされば加減は出来ると思います。

 

バリウムの味に関しては味わっちゃダメです。

そもそもバリウムは飲み物じゃなくて薬です。

美味しい薬ってそんなにないですよね。

もしもバリウムに味をつけて美味しくしてしまうと、胃が食べ物が入ってきたと勘違いして動きます(蠕動)。

動いてしまうと撮影者側としてはボケるとかじゃなくてすご〜く撮りづらいんです。

子供の記念写真撮るくらい撮りづらいんです。

だから飲めそうなら出来るだけ味を感じる前に一気に飲んじゃいましょう

 

飲めない場合はバリウムが少ないので当然胃の壁につく量が減ってしまいます

なので少ないバリウムでも検査の質が落ちないように更にグルグルまわりましょう

「グルグル回るからこれで許してください」と言えば途中でも許してもらえるかもしれません。たぶん。

 

炭酸はつぶつぶを水かバリウムで飲むという施設がほとんどだと思います。

「いつも吹き出してしまう」「粉薬苦手」

という人もいますよね。

コツとしては、まず粉は全部口に入れちゃいましょう。

次に少しの水かバリウムでゴクンと飲んじゃいます。

このとき口に含まないようにしてください。

躊躇せずに飲んじゃってください。

大丈夫です。少ない水では発泡しません

ある程度のつぶつぶを飲めたら残りの水かバリウムで口に残った分を飲んでしまいましょう。

 

そのあとゲップが出そうなときは

顎を引いてつばを飲みましょう。

検査中は手をなるべく腰の手すりから離さないようにすることとお腹をベッドに押し付けないことを意識してください。なるべくお腹に圧がかからないようにします。

ベッドが起きるときに高確率でげっぷが出そうになると思います。

コラえてください

 

コラえろって・・・え?

 

バリウムは見逃しが多い?

「バリウムは見逃しが多い」

もしかしたらどこかでそう聞いたかもしれません。

はっきり言います。

胃カメラだって見逃しが多いんです。

 

もちろん大前提としてちゃんと死亡率減少効果を示す証拠は認められています。

胃X線検査:推奨グレードB

 死亡率減少効果を示す相応な証拠があることから、対策型検診および任意型検診における胃がん検診として胃X線検査を推奨します。

 

胃内視鏡検査:推奨グレードB

 死亡率減少効果を示す相応な証拠があることから、対策型検診および任意型検診における胃がん検診として胃内視鏡検査を推奨します。

がん検診ガイドライン 胃がん

 

しかし、胃の早期がんは見つけるにはかなりの技術が必要です。

そしてそれは胃透視でも内視鏡でも同じなんです。

鼻からの内視鏡なら解像度が低いのでなおさら見逃しが増えます。

 

もちろん見つからないと言っているわけではありません。

見つかるときは見つかります。

ただ見つからない時もあります。

 

1つ胃透視に有利な点としては撮影した写真を数人の医師で確認しているという点があげられます。

技師が撮影中に見て、何かあるなら追加撮影。

技師が気づかなくても撮影した医師が見つける。

更にもう一人医師がダブルチェックをする。

これが胃透視をチェックする流れです。

 

内視鏡は検査中に見ている医師しか見ていません。

 

でもテレビで内視鏡の方がいいって言ってた

内視鏡の方が点数がとれます。儲かるからです。

そしてバリウムは熟練した技術が必要なので、クリニックの医師が自分だけで撮るのはかなり無謀だからです。

 

批判をするわけではありませんが、そういう見方も出来ます。

決して内視鏡が優れているとは思わないでください。

バリウムの方が1日に検査できる件数も多く診断能は同等です。

 

僕が考える胃がん対策(これだけは覚えて行ってください)

胃がんになる確率が上る人に1つの特徴があります。

ピロリ菌」です。

もちろんピロリ菌がいる人が全員がんにはなりません。

しかし、がんになった人の胃を調べるとピロリ菌がかなり高確率で見つかるのは医療人の中では常識です

 

胃の検診でひっかかると

「胃炎」「慢性胃炎」「胃潰瘍瘢痕」「巨大皺襞」

などの病名がつくと思います。

これをスルーしないでください。

 

近年、ピロリ菌の除菌が保険診療内になりました

病院に受診すると改めて胃カメラをやることになると思いますが、除菌することでがんの予防になります。

(除菌の効果が人によって違うことについては改善の余地ありですが・・・。)

 

除菌をした翌年に検診に来た方の胃はかなり粘膜がきれいになります

本人さんにも聞くと「胃の調子良くなりました」って言う人も多いです。

 

ただし!ピロリ菌の検査だけでは死亡率を下げるという証拠がありません!

かならず胃の検査はピロリ菌の検査だけで満足せず、バリウムまたは胃カメラの検査をしてください。

 

結局1番大事なのは?

正直に言ってかなり胃透視に偏った話になりましたが・・・。

もちろん内視鏡は良い検査です。

テレビと同じようにデジタルハイビジョンの内視鏡を持っている施設ばかりだと思います。

なので自分に無理の無い方を選んでください。

 

そして結局1番大事なのは、検診を毎年同じ施設でしっかり受けることです。

 

毎年受けることで年々の比較ができます

前年の写真を見れば胃の形の変化もわかりやすいです。

 

胸部レントゲン、腹部超音波検査や採血データなどでも同じことがいえます。

 

やっぱり病気にはならない方がいいに決まってるよね。

 

体のメンテナンスは自己投資だと思って検診に行きましょう!

 

 

※  参考 

科学的根拠に基づくがん検診推進のページ