診療放射線技師りきりん🦒明日を生きる楽しさスキャン✨

診療放射線技師&ブロガーの🦒りきりん🦒です!18で父ちゃん😤になった診療放射線技師🥼として医療関連🏥や楽しく生きるための情報🤟を愛犬たねきち🦋とお届けします📡✨

CT vs MRI!?診療放射線技師が特徴を比較します

CTとMRIをどうちがうのか、その違いを比較します

 

CTとMRIって何か違うの? 
同じような機械だけどどう使い分けてるの?

 

この質問はとっても多いです!

比較していきましょう。

この記事を読めばあなたも

CTとMRIの必要性についてわかってもらえると思います。

病院に行って言われるがまま検査を受けるのは不安ですよね。

ぜひ理解を深めてください。

 

 

ちなみにCTについてはCT専門認定技師として認定をもらっています。

MRIも就職する前から好きで毎日お仕事しながら勉強中です。

出来るだけわかりやすい説明をがんばりますっ。

 

いってみよ〜

 

 

現役の診療放射線技師がCTとMRIの特徴を比較していきます。  

 

見た目を比較

CT装着のガントリー画像MRIのガントリー画像

どちらも穴が開いています。

そしてベッドに撮影のする対象を乗せたら穴に突入します。

 

CTはドーナツみたいだね。MRIの方が穴が狭くて、奥行があるからバウムクーヘンってとこかな。

 

撮影時の圧迫感はCTの方が少ないです。

MRIは近年は穴の径も広がってLEDをつけるなど開放感を出すように頑張っていますが、やはり狭いところが苦手な人(閉所恐怖症)の方には注意が必要です。

また、お子さんなども怖がる傾向があります。

 

どっちも美味しそう。

 

たねきち、聞いてた・・・?

 

CTはドーナツみたいMRIはバウムクーヘンみたい

 

 原理を比較

 

CT装置の中ではX線を出す機械と体を通り抜けたX線をキャッチする機械がドーナツの中を回っています。

患者さんの周りをちょうど電車のようにグルグルまわって、「X線がどれくらい弱くなったか」というデータを集めているんです。

 

例えば胸を取るときに

前から来たX線は胸の骨→心臓→背骨とぶつかってから通り抜けます。

横から来たX線は肋骨をすり抜けたとしたら肺→心臓→肺を通って行きます。

どちらが通り抜けやすいかというと当然、横からです。

 

データを集めたら例えばイラストロジックのように画像ができそうな気がしませんか?

 

MRIの原理はとても難しいです。

まず、バウムクーヘン自体が巨大な磁石になっています。

磁力の単位はT(テスラ)で表され3Tや1.5Tの装置が主流です。

 

そしてポッカリ開いている機械の穴の中に入ると、体の水分などに含まれる水素原子が磁石にひっぱられてちょっと特別な状態になります。

患者さんは何も感じません。

そこにX線ではなく電磁波をあてます。

イメージとしては電子レンジに近いものです。

(電子レンジも水に作用して熱を作り出しています。)

MRIで体が熱くなったら大変なので、そこまで強い電磁波は出しません。

システムに制御されているのでご安心を。

電磁波が体(体の中の水素原子)に当たると、信号が跳ね返ってきます。

この信号をMR信号っていいます。

MR信号は1つではなくたくさんの成分が混ざった信号です。

この混ざりあったMR信号を分析方法を変えながら集めて何種類かの絵(T1強調画像やT2強調画像と言われるもの)を作り出します。 

1種類の絵を作るのに2〜3分ほどかかるとすると、(5〜8種類くらいの画像を作成しなければいけないと思うので)短くとも10分、長いと30分くらいかかります。 

 

要するに、、、びっくりドーナツとびっくりバウムクーヘンだね!

 

 MRIの原理で忘れてならない事は機械自体が磁石なのでペースメーカーなどの 体内金属には注意が必要なことです。

画像が乱れるだけならまだいいですが、ペースメーカーが壊れてしまったら大変

また、間違って磁石にひっつく素材のものを持ち込むと飛んでいきます

酸素ボンベが飛んでいった事故もあります。

もし専用の車椅子やストレッチャーを用意せずに持ち込んでひっついたら最後、もう磁場を落とさなければとれません!

そういった注意点を考えると、MRIはX線を使わないからイコール安全・・・とは言えません

 

・・・怖。

 

 画像を比較

 両方共が被写体を一刀両断した断面のような写真が出来ます。

でも表現する方法が違うんです。 

 

みかんの断面図

あなたが隣りにいる人に

「こんなものを見てきたんだ」

と、説明するときあなたはどうやって伝えますか?

 

絵を描く!

 

これはレントゲン写真に近いです。

 

粘土とかで作る!

 

これはCTやMRIに近いといえます。

 

やはり絵だけよりも立体的に見せたほうがわかりやすいですよね。

 

では材料は何で作りましょうか?

粘土?木材?金属?樹脂?

いろいろなもので作ることができます。

そして出来上がったものは同じ形をしているかもしれません。

しかし、細部まで作ることができるか、色は表現できるのか、出来上がるまでの時間はどれくらいでしょう?

そういった違いが必ず出ます。

CTとMRIも同じなんです。

 

細かく、そして速く撮影ができるのはCT

時間をかけて濃淡を多彩に表現できるのはMRI

 

そして疾患によっても見やすいもの・見にくいものがそれぞれあるので、疑っている疾患によって使い分けます。

 

CTが得意なもの

  • 細かな骨折
  • 肺や空気の描出
  • 動きに強い(呼吸、心拍、腸の動き、小児や認知症患者などの体動)

MRIが得意なもの

  • 軟部組織の描出(浮腫などの水成分、軟骨や骨髄、腫瘍)
  • 血管の描出

 

子供が粘土で恐竜を作る絵職人が石像を作る絵

 

 脳梗塞はCT?MRI?

勘違いされやすいことに脳梗塞は絶対にMRIと言われますが、これは間違いです。

 

確かにMRIの拡散強調画像は急性期の脳梗塞が明瞭に見えて範囲を把握しやすいです。

しかし、もっと初期段階の超急性期脳梗塞はMRIでも描出が出来ない場合があります。

熟練したCTを読影する「目」を持っていれば「early CT sign」で超急性期の脳梗塞を見つけられる可能性があるのです。

 

MRIは時間も長く、脳梗塞だと当たりをつけて検査を行ってしまえば、予測が外れたときに治療に遅れが出ます。

もしかしたらMRIは検査時間が長いので装置が空いていないかもしれません。

 

CTは検査時間も短いため、すぐに脳出血や脳腫瘍などの否定が行なえます。

倒れたときの打撲などによって骨折などの外傷性の変化がある場合も発見できます。

 

確かに、テレビでも救急患者さんが来たらまず「CT」だね。

 

CTではっきりした所見が無かった。「early CT sign」で脳梗塞が疑わしい。

そうなれば次は脳梗塞を想定した点滴などをしつつ(少し時間をかけてでも)MRIで比較・範囲などの精査が行われます。

 

注意すべきは

脳出血の患者さんに血がサラサラになる薬を使えばひどくなってしまいます。

脳梗塞の患者さんに血を止める薬を使うのもあまりよくないですよね。

すばやい鑑別と治療のために主治医もいろいろな事を考えて検査を依頼しています。

 

 保険点数を比較

最後に保険点数についても触れておこうと思います。

CT:1000点前後

MRI:3Tの装置1600点前後、1.5Tの装置1330点

となっています。

 

実際の会計では他にも点数がつくと思いますが10倍して負担分の割合を出してもらえば必要な金額が出ます。

3割負担の場合は

CT:3000円

MRI:3T 4800円、1.5T 4000円

くらいになると思います。

MRIの方が撮影時間が長いため(?)点数が高めになっておりますが、ご了承ください!

 

 まとめ

なんとなく違いについてわかっていただけたでしょうか?

 

結論としてどちらが優れているか!?

それは全く別ものなのでどちらがいいとは比較しようがありません

同じ作品を作ったとしても素材が違えば全く違って見えますしね。

ただし、使い分けとして気をつけていることをまとめると

  • 得意な疾患・不得意な疾患がある
  • CTはX線を使用するので放射線被ばくがある
  • MRIは電磁波を使用するので電磁被ばくがある。
  • CTは撮影時間が早く、MRIは遅い
  • MRIは撮影ができない場合もある(体内金属の有無、閉所恐怖症、吸着事故、電磁波の制限)

この様になると思います。

  

ここまでになりますが、たねきち少しはわかってくれたかな?

 

難しい!ま、とりあえず仕事がんばれ!

 

・・・はい。がんばります。