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造影剤を使ってCT検査する理由と利点・欠点の全てを紹介します

 造影剤を使ってCT検査する理由と利点・欠点の全てを紹介します

 

造影剤を使ってCT検査するって言われたけど・・・正直なところよく分ってない。

副作用とかアレルギーって言われてなんだか怖い、不安。

 

よく知らないのに突然、検査の説明をされてもそう思うのは仕方がありません。

突然、同意書を出されて不安に思われているでしょう。

そんなあなたに造影剤を使う必要性や利点・欠点の全てを紹介します。

 

安心して検査を受けられるようになったらいいな。

 

 

CT検査で造影剤を使うことは日常的によくあります。

検査前にしっかりと説明をさせていただくことで、安心して検査を受けていただけていると思います。

 

いってみよ〜

 

 造影剤を使ってCT検査する理由と利点・欠点の全てを紹介します

 

造影剤は危ないのか

重篤な副作用

造影剤を使用して重篤な副作用が現れることはあります。

これは非常に低い確率ですが、実際にあります。

 

例えば造影剤アレルギーによるアナフェラキシーショックです。

ショック状態となり急激な血圧低下や咽頭浮腫を起こし、呼吸が出来なくなります。

 

その他、患者さんの基礎疾患にもよりますが

  • 腎不全
  • 肺水腫
  • 意識消失

これらの事が考えられます。

 

重篤な副作用はどれくらいの確率で起こるの・・・?

 

各造影剤の添付文書によると0.1%未満 です。

 

実際に各病院を回って全ての患者さんを調査することは現実的ではないので、正確な数字というのはありません。

しかし、1万人に1人以下の確率です。

 

この数字が多いかどうかは置いておいて

実は造影剤が他のものに比べて特別にアレルギー症状が現れるわけではありません。

 

抗生物質や解熱剤などでも起こります。

食品や虫刺されなどでもアナフェラキシーショックを起こすことがあります。

 

その他の副作用
  • 熱感
  • 血管痛
  • せき・くしゃみ
  • 悪心・嘔吐
  • 蕁麻疹
  • 発疹・発赤・痒み
  • 生あくび

などがあります。

熱感と血管痛以外はアレルギーによるものだと考えられます。

その時には重篤な副作用を起こしませんでしたが、注意が必要です。

特にせき・くしゃみは咽頭浮腫、生あくびは意識レベルの低下を予感させますので、目を離せません。

 

色々な症状があるけど、油断するとやばそうだね。
少しでもおかしいと感じたら技師さんに言わなきゃ。

 

熱感・血管痛は造影剤の浸透圧によるもので、血管への刺激によって引き起こされるものです。

特に熱感は喉や胸など血管の多いところがかなり熱くなりますが、びっくりしないようにしてください。

 

同意書

造影剤を使用する場合には同意書を書くことが多いと思います。

医師が「ちゃんと説明しましたが、大丈夫ですか」という意味でお渡しし

患者さんが「理解しました。大丈夫です。」というサインを書きます。

 

患者さんにはしっかりと説明を聞く権利がありますので、よくお話しましょう。

 

造影剤を使うメリット

具体的にCT検査で造影剤を使用するメリットについて紹介します。

通常の造影CT検査でのメリットは3つです。

  • 血管の様子がわかる
  • 腫瘍と臓器のコントラストをつける
  • 腫瘍内の血管の分布がわかる

造影剤は血管内に注射で投与されます。

すると造影剤が体の血管内をめぐり全身へ分布しますので、その様子を撮影します。

造影剤がある部分はCTの画像上白く写ります。

血管の様子がわかることに加え、腫瘤や腫瘍が疑われる場合に力を発揮します

 

腫瘤や腫瘍には動脈と静脈が存在します。

そしてそれらは周囲の正常な組織とは血管の分布が違います。

つまり入っている造影剤が正常組織より多かったり少なかったりします。

造影剤を使わずに撮影したCT(単純CT)よりもはっきりと形がわかります

また、タイミングをずらして何回か撮影することにより、動脈が多いのか、静脈がおおいのかなどの情報を得ることも出来ます。

がん特有の写り方もありますので、診療ではとても役に立ちます。

 

造影剤を使うメリットのほうが予測される危険性よりも勝っていると判断したら、造影剤のを使うってことだね。

 

具体的な画像を載せます。

造影剤を使ってCT検査する理由と利点・欠点の全てを紹介します
 造影剤を使ってCT検査する理由と利点・欠点の全てを紹介します(早期相)

 造影剤を使ってCT検査する理由と利点・欠点の全てを紹介します

肝臓がんを時間を追って撮影した画像です。

モザイクのように染まって先に白く、後で黒くなるのが特徴です。

 

造影剤を使ってCT検査する理由と利点・欠点の全てを紹介します

 造影剤を使ってCT検査する理由と利点・欠点の全てを紹介します

 造影剤を使ってCT検査する理由と利点・欠点の全てを紹介します

こちらは血管腫です。

外側から内側へ向けて段々と白くなっていくのが特徴の良性腫瘤です。 

 

造影剤を使用したCT検査の流れ

よろしくおねがいしま〜す

 

撮影範囲に映るものが無いように着替えます。

 

血圧が低下したときの比較のために血圧を測定します。

 

医師または看護師が血管を確保し、位置合わせを行います。

 

撮影準備です。

息止めの合図が何回か流れるので合図に合わせて息を止めてください。

CT装置にはマイクがついており、中の声は外に届くので「おかしいな」と思ったらすぐにお伝え下さい。

 

撮影範囲を決定します。

なんどか息止めの合図がでるので、毎回同じくらいの息の量で止めてください。

 

設定が終了したら造影剤を血管内へ流す装置のスタートボタンを押します。

すると造影剤は装置により一定の速度を保たれたまま血管内へ投与されます。

 

注入が終わったとほぼ同時に大動脈の濃度は最大に達します。

その後、全身の動脈へ届き、消化管を通った血液は門脈を通ったあと静脈を流れます。

 全身に造影剤が届けられるまでに約3分です。

その間に何度かの撮影を行い血管の分布を見ます。

 

抜針したら検査終了です。

検査終了後は食事や運動などに特に制限はありません。

もしも時間が立ってから副作用のような症状が出た場合はすぐに病院へ連絡してください。

 

お疲れさまでした

 

まとめ

造影剤を使った検査は副作用や取り直しの効かない撮影で担当技師にも緊張感があります。

しかし、もっと緊張しているのはもちろん患者さんなのでしっかりと説明をしながら撮影を行います。

不安なことや疑問に思ったことはいつでも診療放射線技師へお聞きください。

 

副作用などのデメリットが無くなることはありませんが、検査を受けるからには徹底的にメリットのある写真を目指します

 

不安はなくなったかな?